2015年5月27日水曜日

英検、TOEIC、入試問題…出題者の意図を読み解く

「塾生のニーズに応じた授業」を提供する英学塾には、いろんな試験に向けて勉強しにくる塾生がいます。大学の指定校推薦のための英検二級、社内規定のためのTOEIC730点、そしてもちろん、大学入試のための勉強。その誰もが、膨大な過去問と取り組みます。問題を解き、解答を見て、答え合わせ。間違っていれば、解説を読んで理解・・・。

そこで「ちょっと待った!」と声をかけます。「本当に理解できた?」

講師からの問いかけは、例えば、「この問題では、出題者の意図はどこにある?」「出題者は必ず何らかの目的を持って、問題を作っているはず。どの文法項目の何を知っているかを、ここでは試されているのかな?」

例えば、前置詞のtoと不定詞のtoが見分けられるかを試されている、この動詞の用法が正確にわかっているかを試されている、この構文が正しく理解できているか試されてる、などと答えられれば大丈夫です。もし答えられない場合は、一つひとつの問題を出題者がどのような意図で出しているかを、きちんと塾生に理解してもらうことが、講師の役割です。

間違いはなかなか一人では勉強できません。なぜなら、問題の意図が理解できていないからこそ間違えたので、解説を読んでもすぐにはわからないからです。

最初は一つひとつ理解するまで、時間がかかります。けれども、英検にも、TOEICにも、入試にも、必ず傾向があります。丁寧にやっていくと、その傾向が見えてきます。授業をしていると、「またこのポイントを聞いているね。TOEICって本当にこの問題が好きだね」「英検2級はどうもこの文法項目を重視しているみたいね」と、塾生を言葉を交わすようになってきます。そうなれば、もう合格は目の前です。

英語の勉強は、最初は丁寧に丁寧にやることです。でも、いったんわかってしまえば、あとはそう難しくはありません。試験と名のつくもの、出題者の意図が透けて見えるようになれば、合格はもう目の前です!

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