2016年6月9日木曜日

フォニックスの力

フォニックスという言葉を御存知ですか。
フォニックスPhonics)とは、英語のアルファベットの文字と音の間の規則性を学んで、単語のスペルをみれば、音の組み合わせからその単語が発音できるようになる方法です(もちろん例外も多いので、何でも発音できるようになるということではありません)。

英学塾では、小学校時代に英語をするなら、フォニックスをやるといいなと考え、小学校6年生を対象にヘッドスタートコースとして、フォニックスを丁寧に教えています。

去年フォニックスをヘッドスタートとして6年生で学び、この春から中1生になったK君。フォニックスをまったくやっていない他の中1生とある顕著な違いがでてきたのです。知らない単語でもほぼ発音できるというのが、フォニックスの良さですが、それに加えて、私たちが思いもよらなかったフォニックスの効能があったのです。

フォニックスとは、アルファベット文字を見て、それを音に変えようという方法です。だから、丁寧に単語を見るということを、K君は知らないうちに身につけていました。すると何が起こるかというと、単語の見間違えをしないということです。

実は英単語には似ている単語がたくさんあります。invest, invent, invite,
またdifficult, differentなど、試験の急いでいる時など、子供たちはよく読み間違えます。そしてポカミスをします。けれどもフォニックスをしていると、丁寧にきちんと単語を見るという習慣が知らず知らうのうちについているので、読み間違えをしません。

さらに、きちんと英語を発音しようとする気持ちが無意識に働くので、アクセントやイントネーションも正しく覚えていきます。リスニングでもスピーキングでも、アクセントやイントネーションはとても大事なコミュニケーション要素です。

小学校で必須になる英語の授業。その時にフォニックスをきちんと教えてくれたらと、切に願っています。

「英語」は熱いうちに打とう!英学塾の願いです

鉄は熱いうちに打てという諺にある通り、英語もできるだけ若いうちにうつことが大事です。といっても、幼児期や小学校のうちにということではありません。英語は中学に入ってからで十分。ただ、中学校期にきちんと勉強してほしいと、心から願います。というのも・・・

たくさんの大学受験生を抱えた昨年度は、12月~3月にかけて、怒涛のような日々が過ぎていきました。入試結果に泣いたり笑ったり。でもみんなが、「大学でも頑張ろう!」という前向きな気持ちで、歩を進めてくれたことが、とても嬉しい春となりました。そしてやっぱり今年も思ったことは・・・中学校時代の英語が受験には大きく影響する!ということでした。

忙しいままあっという間に過ぎてしまう中学3年間。大学受験を意識し始めるのは高校1年生の最後、二年生の夏くらいでしょうか。そのときまでに基本的な英語がどれだけ身についているかが勝負の分かれ目です。それさえあれば、受験用の勉強は、高2からでも全然大丈夫。基礎的な英語の文法力、基礎的な語彙力、つまり中学時代の英語力という堅牢な土台が築かれさえしていれば、そこにはしっかりとした建物が建ちます。

大事なことは、中学校時代の平易な単語の時点で、英語の文の構造をしっかりと身につけることです。それがあれば高校になって難解な単語や熟語がでてきても、文の構造に当てはめていくことができ、文章を理解することができます。実はこれは私たちが母国語を覚えていくプロセスと同じです。幼児はみんな簡単な単語しか知りません。けれども、文章の構造はきちんとわかっているので、簡単な単語を組み合わせて、ちゃんとした文章を作りますし、大人の話す文章も理解できます。そして年齢が上がるにつれ、難しい言葉や表現を覚えて、その文章の構造にあてはめていきます。

去年の受験生のなかに、高校2年生になってから、「英語がまったくわからない」という駆け込み入塾生がいました。時間がないなか、中学一年の教科書から、とにかくすべてやり直し。高2の一学期、夏休み、2学期、そして冬、高3になる頃には、かなり力がついていました。無事、大学への進学を果たしたのは、中一からの教科書のやり直しを最後までやり通したからです。

中学生の親御さんからよく英検の相談を受けます。早く受験させたほうが
いいでしょうか、と。英学塾では英検の早期取得はお薦めしていません。きちんと力をつけながら、中学3年春に3級、中学3年冬に準二級、高校2年最後に二級。このペースで高得点で合格する。これが英学塾の目標です。(ただ高校入試の推薦などで準2級が必要な場合は、高3の秋にほどよい点で合格!もありです。)

英語は熱いうちにうつ。そのための手助けをしていきたいと、日々過ごしています。